ライブチャットでキャストとして働く「チャットレディ」だけではありませんが、副業でもなんでも「お給料」をもらったら「税金」をはらう必要があり、そのために「確定申告」はゼッタイしなければなりません。
お小遣い稼ぎにそんな必要あるの?と思った方は超危険!思わぬペナルティがあることも…
確定申告のルールを勉強して、ちゃんと手続きを行いましょう!
しかし全てのチャットレディがかならずしも確定申告・納税をする必要があるのかといえば、決してそうではありません。
ここでは、確定申告の必要があるチャットレディ・メールレディ、そして必要な手続きについて解説していきます。
■そのチャットレディって本業?副業
○チャットレディが副業の人
正社員や契約社員など本業があり務めている女性で、副業としてのチャットレディだった場合、チャットレディでの年収が20万円以上でなければ別になにもする必要はありません。
副業の場合「20万円以下は非課税」となります。(およそ17000円/月)
副業チャットレディが超高収入を得ることはわりと難易度が高く、確定申告の必要がない場合が多いです。
しかし本業のほうで副業が禁止されていたり、チャトレの印象がわるかったりする場合がありますので注意!(少し今回の問題とは関係ないですが…笑)
でもチリも積もればなんとやら…年間20万円の収入超えた場合はかならず確定申告しましょう。
副業の場合は「雑所得」をえらび、その年の1月~12月の収入を合計し記入していきます。
確定申告がメンドウな場合は、年間20万円ギリギリで収入を止めておくのも手です。
11月までに稼ぎすぎた場合は12月中はチャトレサイトにログインせず、これ以上稼がないといった具合です。
つまり、毎月どれぐらい稼いだかきちんと計算しておくことが大切です。
「実は超えていた!」とならないよう、収入をしっかり把握しておきましょう。
○本業でチャットレディをしている人
チャットレディを「本業」でしている場合、38万円/年まで非課税となります。
年間だとおよそ32,000円/月になるので、それ以下であれば確定申告および納税の必要はありません。
ですが、年間所得が194万9,000円までは所得税も5%程度となりますので、働き方次第では稼いで納税してしまったほうが断然お得です。
38万円までは「基礎控除」というものがあり、たとえば50万円の収入があった場合はその38万円を差し引き、12万円に対してだけ所得税が発生します。
その場合納税額は6,000円、これぐらなら支払いやすいですね。
本業としてチャットレディをしている人が確定申告する場合、「雑所得」ではなく「事業所得」を選びます。
事業所得とは、あまり馴染みのない言葉かもしれませんが所得の種類のひとつです。
正社員やパートは企業に「雇用」され労働に対する対価として給与が支払われる「給与所得」となります。
ですがチャットレディの場合は少し違いがあり、まず企業とチャットレディに雇用関係はありません。
チャットレディの場合は「業務請負契約」を企業と結ぶ形となります。
つまりチャットレディは「個人事業主」としてライブチャット会社から業務を請け負う事となります。
事業所得の場合、年収38万円を超えた場合に確定申告が必要となります。
混同しがちなのが「103万円以下の扶養範囲」という概念ですが、こちらは給与所得の場合に適用されますので、勘違いしないように注意しましょう。
■確定申告について
確定申告について、どういった手続きを行うのか具体的に説明しましょう。
○時期
年内の所得は翌年の2月16日~3月15日に確定申告を行います。
例として今年(2021年)の場合ですと、1月1日から12月31日の所得は翌年(2022年)の2月16日から3月15日までに申告手続きを行います。
チャットレディの考え方ですと、
たとえば2021年12月にやり取りしたメール分の報酬を翌年2022年の1月25日に受け取ったとします。
つまり、この所得は2022年の1月分の所得となるので、2022年分に得た所得として2023年の2月16日から3月15日に確定申告を行うことになります。
「いつ仕事をした分か」ということではなく、「いつ受け取った分か」と考えて申告をしましょう。
なお、2020年は確定申告期間が延長されました。
特別な事情がある場合や土日をはさんだ場合は期間がずれるので、その年度の正確な申告期間は、必ず国税庁の公式サイトで確認することをおすすめします。
■申告にはどのような方法があるか
確定申告には3つのやり方があります。
1:税務署に直接出向く
税務署に出向き申告書を提出します。
不明点を質問できたり、訂正箇所を指摘してもらったりすることも可能です。
始めての方は、直接税務署に行って確定申告するのがいいかもしれませんね。
確定申告は事業を行う住所を管轄する税務署に行きます。(自宅の住所など)
2:郵送で提出する
税務署は確定申告期間中に限り土曜日も開庁しています。ですがどうしても混雑してしまいます。
郵送であれば混雑しらずで、郵便局にいかずポストに投函するだけで済みます。
3:e-TAX(オンライン申告)をする
e-TAXを使ってオンラインにて申告することも可能です。
画面上で決められた欄に数字を入力していくだけで簡単。
土日でも祝日でも昼夜問わず手続きが可能なので、今の時代にもってこいですね。
※マイナンバーカード必須
■確定申告にはなにが必要?
確定申告に必要な書類は税務署や確定申告会場、市区町村の窓口などでもらうこともできます。
また、国税庁のホームページからダウンロードすることも可能です。
国税庁HP:https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/qa/03.htm
e-TAXの場合申請書類自体は必要ありません。
マイナンバーカードがない場合も申請書をオンライン入力し印刷できます。
そのまま申請はできませんが、数字がきれいに記入された書類を作ることができます。
そして確定申告には所得が分かる書類が必要となります。
業務を請け負った企業や雇用先から支払証明書をもらいましょう。
支払証明書がもらえない場合でも、確定申告書に振り込まれた通帳のコピーなどで対応してくれる場合があります。
そのへんは税務署に相談してみましょう。
■余裕をもって手続きしよう
確定申告の申請期間はたった1ヶ月。
時間帯や曜日によっては混み合ったり1時間、2時間待ちは当たり前です。
できるだけ余裕をもって、早いうちに申請しましょう。
ちなみに申請受付開始から1週間(とくに午前中)や、受付終了の1週間前などは非常に混み合います。
混むのがイヤな方は夕方などに会場へ行きましょう。
■確定申告をしないとどうなる?
ここまで読んで「面倒くさい」とか「なぜ申告するの?」と考えた方も多いのでは?
面倒だからといって申告期間をうっかり過ぎてしまうと…
原則として追徴課税が発生します。よく聞く「申告漏れ」というやつですね。
つまり本来必要ない税金を収めることとなります。
最悪の場合脱税などの罪で起訴されてしまう恐れもあります。
お小遣い稼ぎ感覚だとしても報酬をもらっている限り、納税の義務があります。
■チャットレディも確定申告を
チャットレディは好きな時間に働ける、スマホ1つで始められる、匿名で働けるのは大きなメリットです。
副業を探していたりマイペースで働きたかったりする人には向いているでしょう。
しかし一方で報酬が発生しているという事は収入があり、納税の義務があります。
しっかり確定申告を行い、余計なリスクを避けましょう。